湧水のオオカワヂシャ
水中蘚類
その57 湧水のオオカワヂシャが咲く

ほぼひと月ぶりに境川鷺舞橋の湧水を覗いて驚いた。オオカワヂシャらしい花がさいているのだ。同じ場所は7月10日に撮影しており、そのときはオオカワヂシャは消滅していると思い込んでいた。湧水で我が物顔ではびこるオオカワヂシャも夏枯れしてすっかり姿を消すのだと思った。ところが、こぶりな草体ながらオオカワヂシャらしい花をつけているのを発見した。あらためて7月の写真を見るならば、水から出るか出ないかぐらいの小さな草体があるようだ。
それが実生の若芽なのか、いったん花をつけた茎が枯れ、残った根から伸びてきた新しい茎なのか、いろいろ予想が立つ。これは来年ちゃんと調べればわかることだ。ともあれ、本流にあるオオカワヂシャと湧水のものは異なるライフサイクルを持っていることだけはわかった。
ところで、鷺舞橋の湧水は神奈川県がぜんぜん近づかせてくれない。20年ぐらいも工事中の立ち入り禁止なのだが、何の工事をしているのかがわからない。

2016.8.14

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