4月20日 ヒラタアブの寄生蜂

庭の一角にカラスノエンドウのちっぽけな茂みがある。貴重な陽気系の雑草で、ちょっと珍しい白花もあり開花を楽しみにしている。例年、花が終盤のいまごろが一番賑わう。

カラスノエンドウには目が赤くて角状管が黒っぽいアブラムシがつく。こいつが例年びっしりたかる。ただ、すぐに半分ぐらいに減ってカラスノエンドウの若芽は閑散としてしまう。減少の一因が写真に写っている白っぽいもの。

等倍で切り出して見れば、とげとげのあるゼリービーンズみたい。ヒラタアブの卵らしい。ヒラタアブはカラスノエンドウでもハルジオンでもヘビイチゴでもアブラムシがたかっている草にはどんどん卵を産んでいく。

アブラムシには死活問題とみていると、もう一匹不穏な動きをしている虫がいた。触角でつんつん叩きながらカラスノエンドウを歩き回って、ときどき腹を曲げて産卵っぽ動きをしている。きっと寄生蜂だ。アブラムシはこいつに触られ嫌がっている。でも、アブラムシに卵を産み付ける様子はない。


蜂が執着しているのはこれ。葉の上にある白っぽいのはきっとヒラタアブの卵。殻が透けて中の幼虫の影が見えている。もうすぐ孵化してアブラムシを食いあさるはずだ。でもそのからだは寄生蜂に乗っ取られてしまうのか。蜂はシロスジアブヒメバチらしい。

やられたのはあなたの子かもしれませんよ。





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