芹沢川のナゾノクサ
その81 ナゾノクサに花が咲く

2023年の2月に見つけた芹沢川の水草が花を咲かせていた。ついに私は正体に手が届きそうなナゾノクサに出会ったのである。
イネ科のナゾノクサは何種類もある。水稲だって水底で芽吹いて育つ。イネ科全般がナゾノクサの素質を持っているだろう。そしてイネ科の雑草は似たのが無数にある。素人の私に同定はまず無理だ。
花でもあれば、ほぼ○○○という線に達することもできるだろうが、水中で芽吹いた草が花をつけるのはそう簡単ではないと思う。境川では花が咲く前に増水で流れてしまう。ほどよく成長してほどよく気中に出てこないと開花は難しいだろう。
芹沢川でその幸運な草にめぐりあった。水中実生と開花というセットで芹沢川のナゾノクサは満点だ。遠目に花を見る限りカモガヤかな?っていう感じだ。明らかに目久尻川のとは違う。ただし、目久尻川では河原がネズミムギだが、水中はカモガヤという線もありえる。
という次第で、花を見つけても一筋縄ではいかないが、こいつらが元気ならそのうちなんとかなるかもしれない。

2023.5.16

   ←前      →次


目次をみる