私のナカガワ
境川をバックに記念撮影

ナカガワ


1990年頃にオーダーしたナカガワプロミネンスです。プロロードレースの自転車はアルミニウムが主流になりつつありカーボンも登場したころです。まだ「ロードバイク」という単語はなくて「ロードレーサー」といってました。
一般にはこのような鉄の自転車が主流で、できあいのフレームは普及品の4万円から高級感たっぷりの10万円ぐらいのものが市販され選り取り見取りでした。このナカガワは日本一かっこいいフレームという理由でオーダーしたものです。スケルトンから色から全指定しても15万円でした。
私は素人には鉄の自転車がふさわしいのではないかと思ってます。鉄は丈夫で安く長持ちというすてきな特徴があるからです。いまは残念なことになっており、鉄フレームのロードは目の玉が飛び出るぐらい高価です。15万程度のはずの完成車が50万もします。50万もするんだったらカーボンでいいと思います。鉄はお金持ちの嗜好品になってしまったのでしょうか。
鉄の自転車は設備投資が安上がりの小さな工場で安い原材料を使って職人が手作りするものです。職人の腕と美意識が値段の全てといっていいでしょう。現状では競輪の自転車は鉄と決まっているみたいですから職人たちの仕事はそれなりにあると思います。しかし、素人用の「そこそこいいやつ」は絶滅するんじゃないかと先行き不安です。


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