6月9日 ときめきの水路

水路

継続観察している水路だ。観察といっても漫然と覗いているだけである。サイクリングでエネルギー補給するセブンイレブンの裏にこの水路があるのだ。
この水路は農業用としてもそれほど重要ではないらしく、田植えの季節なのに泥が溜まったまま放置されている。その泥の中には大量のシジミが生息している。膨大な数の貝殻を見つけたときはかなり胸ときめいたが、どうやらタイワンシジミらしく一気に熱は冷めた。


エビ

それが今日、溜まった水を覗いて息を飲んだ。なにやら動物がひしめいていたのだ。一番目立つのはエビ。スジエビの類とアメリカザリガニらしいやつ。大きい方はテナガエビ?と思ったが、まあアメリカザリガニぐらいがいいところだろう。


ナマズ?

水面付近を活発に泳ぐ稚魚もいる。一番気になったのはこの写真の魚。口元にひげが見えるのでナマズ?とわくわくした。ナマズなら境川本流から遡上してきて上流で産卵したことになる。冷静に判断してそりゃない。そもそもナマズの稚魚にしてはオタマジャクシ感が足らない。ハゼかドジョウか、どうにもよく分からないのが残念だ。肌色のひょろ長いのはプラナリア。久しぶりにこいつも見た。撮っているときは気づかなかった。


エビ

とにかく生き物の数が半端ではない。左の写真の狭い範囲だけで10匹以上のエビがいる。水路の上からでもこの賑やかさがわかる。


エビ

私はこのつまらない水路がちょっと好きになった。こういう者たちの息づかいに気づけばもうときめきの水路だ。ただし観察できるのは今日だけだろう。やつらがいるのはこの狭い一角。5月末の大雨で泥が堆積してできた水たまりだ。今日から数日は雨。もう一度増水すれば拡散してしまうだろう。