5月28日 水面に巣を張るクモ

いつも水を補給する流れで面白い習性のクモを見つけた。
水面に巣を張るクモ 神奈川の山中、半原越の愛川側にある細い流れ。付近にはアカガエルやヒキガエルが住み、カワトンボ、オニヤンマが産卵する。流れの中にはカワニナのような巻き貝もいる。この水面に巣を張るクモがいる。
水面に巣を張るクモ そのクモはオニグモっぽい体つきをしている。真昼に巣作りの真っ最中だった。写真は縦糸を張り終えて横糸張りの途中。クモの背は水面に接している。体が水に触れることをまったく厭わない。このクモと同種と思われるクモはこの流れの上に多数いる。
水面に巣を張るクモ 縦糸の一端は水辺から水面に伸びる草の葉につけられている。この草の先は水中にある。
水面に巣を張るクモ さらに驚いたことに、縦糸のもう一端が水面に浮かぶ枯葉とゴミにつけられていた。川の流れが張力となって縦糸を引っ張り、巣の体裁は崩れない。ただ非常に不安定な巣に見える。水面から羽化してくるカゲロウなどの虫を狙うとしても、暫定的な巣に違いない。