11月23日 境川の事故死虫

カラムシ 11月の終盤、すっかり秋深くなった境川サイクリングロード。虫の気配は日を追って少なくなっていく。それでも路上の轢死体がけっこう見つかる。晩秋は虫が道路をうろつく季節なのだ。
フクラスズメ 境川を代表する轢死体はスズメガの幼虫だろう。サイズといい数といい圧倒的な存在感を見せている。境川の路上では、蛹化場所を探すスズメガの終齢幼虫は早春から晩秋まで途切れることがない。
アマガエル スズメガに数で勝るとすればカマキリだろう。やつらはそれなりに早く動けるのだが、敵の接近にさいして威嚇してしまうという習性が悪い方に働いているかもしれない。自転車のタイヤを威嚇する意味はない。
イナゴ この季節、カマキリ類の轢死体で最も多いのはコカマキリだ。境川周辺の草むらはコカマキリの生育に適している。写真はまもなく轢かれるかもしれないコカマキリ。
ナナホシテントウ こちらのはハラビロカマキリ。定番といっていいハリガネムシもろともの轢死体。こうして轢かれることでハリガネムシに一矢報いる結果になった。
フクラスズメ バッタ系も多い。これはおそらくオンブバッタ。わが家にも多いバッタだけれど茶色型は見たことがない。境川でも珍しいのではないだろうか。
フクラスズメ 名前がわからない直翅類。境川ではクビキリギスをよく見かけるから、クビキリギスかもしれない。クビキリギスなら越冬場所を探して徘徊するうちに轢かれてしまったのだ。オンブバッタは短い一生のわずかな余生を事故で失ってしまった。秋の境川では両者が混在する。
フクラスズメ こいつも全然名がわからない虫。顔つきからするとアブだろうか。
フクラスズメ 小さくともよく目立つ死体はナナホシテントウ。こいつも越冬前組。
フクラスズメ ナナホシテントウの死体にはめざとく1匹のアリが寄っていた。けっこうな確率でこいつも轢かれるだろう。ラッキーなのかアンラッキーなのか。