10月4日 清川村のカラムシ

半原越サイクリングで毎回立ち寄っている棚田。その脇に休耕地があり雑草が勢いよく成長している。一番気にしている雑草がカラムシだ。
カラムシ カラムシは夏の道ばたでいくらでも見かける普通の雑草だ。葉がひろく手触りがごわごわして暑苦しさ満点だ。寒さには弱いようで冬の寒波が来れば葉はいっぺんに枯れてくしゃくしゃの灰色になってしまう。ただそれまでは新鮮な緑を失わない。
アマガエル カラムシの葉で見つけたアマガエル。おそらくこの田で生まれ育ったものだ。梅雨時になると春生まれの子ガエルが何十匹も跳ねていたものだ。ここしばらくは6月に中干しを行うことから、アマガエル、シュレーゲルアオガエルの数が減少している。
イナゴ まだ幼虫のイナゴかバッタ。秋に幼虫ということは成虫で冬を越す種類なのだろうか。種名も生活環も不明だ。
ナナホシテントウ 秋になってまた目につくようになったナナホシテントウ。カラムシでアブラムシを物色しているのだろう。撮影はオリンパスのTG-1。マクロモードでズームを使って30cmほど離れて撮っている。テントウムシぐらいの虫であれば無敵のカメラだ。
クロキシタアツバ カラムシはフクラスズメの幼虫なしでは話にならない。この毛虫がたくさんいてカラムシに穴をあけている。おそらくフクラスズメの若い幼虫だろうとあたりをつけたがクロキシタアツバらしい。色合いは全然違うけど体のシェイプや毛の生え方がそっくりで、こいつが成長すればいかにもあのフクラスズメになりそうだ。
フクラスズメ こちらが荻野川べりの道路を歩いていたフクラスズメの毛虫。フクラスズメはかつてカラムシを食い尽くすぐらいの大発生もよく見られた。刺激するとその頭をもたげて体を左右に振る。こっけいな毛虫だ。カラムシを専食し人を刺すこともない無害な虫であり駆除の対象にはならない。ただし、夏場だと雑草駆除のあおりを受けて餓死させられることがある。カラムシは道路脇に群生するだけに蛹化の場所を探して道路を歩き回り轢死することが多い。数が多く目立つだけにそういう状況は悲惨だ。