10月25日 クロナガアリとアカマンマ

クロナガアリは昔から親しいアリで、私の庭にもいるということがちょっとした自慢。ただし、この数年は老眼が進み、なかなかアリに気がつかなくなってきた。昨日、たままたクロナガアリがアカマンマらしい種を運んでいるのを見つけて記録しておくことにした。
クロナガアリ1 軒先のコンクリートの上を4、5匹ばかり黒い中型のアリが歩いている。口元に何かくわえて、巣に運んでいるようだ。
アカマンマ はて、食べものがなにかあるのかと探してみれば、コンクリートの上にアカマンマの花の終わったものが点々と落ちている。
アカマンマ そのつもりで観察していると、1匹のアリがアカマンマの落花を見つけ・・・
アカマンマ すぐにくわえて運ぶ体勢に入るかと思いきや、しきりに何かを調べている。まだ熟していないとか、そういう加減があるのだろうか。こういうことをするのはクロナガアリだ。
アカマンマ 「こりゃだめだ」とばかりに、そのアリは他のえさを探しに行った。そういえば、アリがくわえているものは黒い色のものばかりだ。
アカマンマ生息環境 少なくとも、いまコンクリートの上にクロナガアリが喜びそうな種を落とす植物はアカマンマ以外にない。
アカマンマアップ アカマンマの花がどういう実をつけるのか少し気になっていたところでもあった。クロナガアリの運んでいるものから推測すると、アカマンマは花の中に黒い心臓型の種を1つつけるらしい。
クロナガアリの巣 ところで、庭に赤土が盛られている部分があることに気づいていた。「アリのせいだろうが、何をしているのだろう」と気にはなっていた。どうやら、これはクロナガアリの仕業だ。クロナガアリは夏の間は巣に引きこもっており、秋の収穫期に巣口をあけて地上に出てくる。巣は地中深く赤土にまで達しているのだろう。