4月24日 近所のオオミノガ

近所のミノムシの調査に行ってきた


(1)ご本尊

(2)子ども

(3)収穫物

今回見つけたミノムシの幼虫たちは写真(1)のミノムシの子どもに間違いないと思われる。よくよく調査してみると、ご本尊の木にも幼虫がいた。周辺の木にかなりまんべんなく幼虫が散らばっているのだ。昨日見つけた幼虫は写真(2)の木についているものだ。この木が一番数が多い。体長は1〜3センチぐらいまで。今日はコンクリート塀を登っているものはなく、塀の下には2個体がころがっていた。家の人に聞くと、殺虫剤はまいていないとのこと。特にミノムシに興味はないというので、珍しい虫だけど害虫でもあるので、駆除をかねて採取していいかと頼んだら快諾してもらえた。簡単に20個を捕獲した。まだたくさん残っている。

今日の調査である程度の推理ができた。

・2月に見つけたヤツが幼虫の親であること
・幼虫は、春先に孵化する。
・幼虫は葉を食べながら木を移動していく
・5メートル離れた地面やブロック塀は移動途中のものだった

オオミノガの若い子虫が糸を使って風に乗ったり、木からぶらさがってターザンのように移動する方法もあるけれども、歩行で拡散するのが一般的ではないだろうか。もともといたはずの木にそれほど食痕がなく5メートル離れた木に最も食痕が多い理由は2つが考えられる。
(1)生まれた当初はまだ葉が展開しておらず、やむなく移動した。
(2)幼虫は親木に固執することなく分散したがる習性がある。
彼らはいろいろな木を食えるので後者である可能性が高いと思われる。ちょうど5メートルほど移動してがぜん食欲も旺盛になってきたのではないだろうか。

ところで、捕まえた幼虫であるが、わが家の庭に放すことにした。ツツジ、ヤマブキ、ムクゲなどが食草候補だ。庭木を食わせるのは管理人がいい顔をしない。ツツジなんか食わせずに勝手に生えてきたジャガイモでも食わせろ、という命令なのでジャガイモにとまらせてみた。食う気配がない。ツツジやヤマブキを歩いているときとは目の色がちがう。残念ながらミノムシの口にジャガイモは合わないようだ。