セイタカアワダチソウに集まる

10月の半ば、多摩川の荒れ地ではセイタカアワダチソウが花盛りだ。一時期の他の植物を圧倒してしまいそうな勢いはどこへやら、多摩川ではすっかり風景になじんでいる。10年ほど前は今よりずっと勢力が強かった覚えがある。おそらく多摩川はセイタカアワダチソウの進入が早かったのだろう。横浜の港北ニュータウンなど開発の新しい地域ではいまでもセイタカアワダチソウの大群落が見られる。 セイタカアワダチソウの花に囲まれているととてもいい臭いがする。やはり蜜があるのだ。写真は花のアップ。ある種のサンゴを思わせ美しい。4つのボールを花びらが取り巻くような形が面白い。

セイタカアワダチソウにはいろいろな虫が群がる。ほとんどはハチ、ハエ、アブの類。ガやチョウ、カメムシなども来る。虫を狙うクモも潜んでいた。セイタカアワダチソウを食べる虫はシャクトリムシがいる。おそらくガの幼虫だ。


薄いクモの巣のような繭に包まれた蛹らしきものを見つけた(左の画像)。丸い穴が開いているので何かに寄生を受けていると思われた。そこで、繭を破って中を見ると意外にもきれいなガらしい蛹があった(右の画像)。寄生は受けていないのか? 持ち帰り様子を観察することにした。
しばらく前から多摩川ではいわゆるミツバチと毛色の違うミツバチが目に付く。ニホンミツバチだろうと思っている。このハチは今回見つかった。数頭がいた。普通のハチの2倍ぐらいある。飛ぶのがとてもへた。花粉も集めていない。図鑑で調べたけど種名はわからなかった。