11月14日 セイタカアワダチソウ


多摩川のセイタカアワダチソウは夏の間ぐんぐん成長して、その名の通り3メートルもの高さに成長する。11月ともなるとそのほとんどが枯れてしまう。今、花をつけているのは夏の間、日影でいじけてたやつだ。膝丈ほどの高さしかない草体に小さく貧相な花が咲く。そういう小さな花が晩秋の多摩川に生きる虫たちのかけがえないよりどころになっている。


花に来ていた虫たち

アシナガバチsp

カメムシsp

花を食う何かの幼虫


また、葉っぱにはテントウムシの一種が来ていた。おそらくこのテントウムシの食べ物はアブラムシなので、直接セイタカアワダチソウに依存しているわけではない。近くを探すと幼虫とサナギがあった。同一種のものかどうかはわからない。

成虫


幼虫


20年以上も前にセイタカアワダチソウの群落を最初に見たときにはずいぶん違和感があったものだ。その黄色い花の群れは他の植物を圧倒していくように思われた。しかし、それも見慣れるもので、最近ではススキなどと共存しすっかり日本の秋の風景になじんできたようなきがする。